ウチョウランの種類と育て方!ポイントをつかみましょう。

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以前ほど熱狂的ではありませんが、夏が近づくにつれ可愛い花を咲かせてくれる「ウチョウラン」

ラン科ではありますが、球根で育つのでラン科じゃないのかな?とも思われがちです。

ウチョウランの種類や仲間は、たくさんあるので、覚えきれなくなるし、どこがどう違うのかわからないのもありますよね。

ウチョウランの種類と、育て方をわかりやすく紹介していきます。

目次

ウチョウランはどんな花⁉

本州や四国、九州など日本各地の山地の岩場や崖などに自生しますが、現在では野生のウチョウランを見ることは非常に少なく希少な存在になっています。

ラン科ウチョウラン属

球根性の多年草で、春になると3枚から5枚の葉を出しその先に10輪前後の花を咲かせます。

芽を出し葉が伸びてくると同時に根も伸びてきます。

根はラン科そのものの太い根を3~5本程度球根の上の方から出てきます。

ウチョウランの花の種類

ウチョウランの野生種の花は、薄紫色の花の唇弁(シンベン)には赤紫色の斑紋(ハンモン)がはいります。

園芸種はかなりの種類があり、正確なところはどの位になるのかわかりません。
園芸種が増えてきて、野生種の花は少なくなってきているのが少しだけ残念です。

色とりどりで綺麗ですよね。
この他にも、交配種が多数あり、愛好家の間では高値で取引がされていますよ。

ウチョウランの仲間

産地によって花の形や付き方によって呼び名が違ってきます。

  • アワチドリ

千葉県房総半島特産

ウチョウランに似ていますが、花数が多く全体的に小ぶりで、花の時期が8月とウチョウランより遅く咲きなす。

 

 

 

 

  • クロカミラン


佐賀県黒髪山特産

花に丸みがあるのが特徴で、唇弁の斑紋の数も多く、花の時期は5月とウチョウランより少し早く咲きます。

 

 

  • サツマチドリ

鹿児島県甑島(こしきじま)特産

ウチョウランより丸みのある花で、8月頃に先始め花の色は白に近く、唇弁の斑紋に特徴があります。

 

 

  • ヒナチドリ

ブナの樹幹に生える着生ラン!
ウチョウランの仲間には珍しいです。

葉にも特徴があり、幅広の葉を2枚出します。
花はウチョウランと似ていますが、栽培は難しいところがあります。

 

  • スズチドリ

ウチョウランとヒナチドリの人口交配種と言われてきましたが、自然交配したスズチドリが各地で見つかりました。

また、自然交配によるたくさんの変種もあります。

 

 

 

 

  • ニョホウチドリ

栃木県日光の女峰山で発見されました。

ウチョウランより大輪の花をつけ、濃い色の花を咲かせます。

暑さを嫌うので、栽培するのは難しいです。

 

 

また、海外のチドリ類にも人気が集まっています。

とくに面白いのが「オリキス・イタリカ」

花の色も形もいろいろありますが、どれを見ても人いるように見えます。

ウチョウランの育て方

ラン科なので、あまり水はいらないんじゃないかと、思うかもしれませんがそんなことはありません。

植え替え時期

・休眠を始めたころ→11月か12月

・地中での芽出し直前→2月か3月

毎年もしくは2年に1度は、植え替え作業をしましょう。

 

 

ウチョウランの葉や茎が枯れたら休眠にはいってます。

 

 

 

鉢から出した状態です。

古い土と古い根を取り除きましょう。

 

 

 

古い根を取り除いた状態です。

 

 

 

寒冷地に住んでいるときには、2月、3月に植え替えすることをお勧めします。

補足
購入したばかりの鉢植えは、球根や植付け用土を確認するためにも必ず植え替えをしましょう。

植付け用土

基本的には、決まった用土はありませんが、用土の粒が崩れにくい、つぶれにくい用土を使いましょう。

一般的に使われている用土
  • 硬質鹿沼土
  • 硬質鹿沼土+ミズゴケ
  • ラン専用用土
  • 山野草用土
  • クレイベスト微粒

ミズゴケを入れる場合は、細かくカットして硬質鹿沼土に混ぜて使います。

 

私のおすすめは、硬質で崩れにくい用土のクレイベストなんですが、乾燥するのが早いので水管理に気を付けなければいけません。

 

 

 

また、栽培する地域の条件で変わることもあるので、それぞれの栽培方法を見つけるのが1番いいと思います。

置き場所

風通しの良い明るい日陰に置きましょう。

出来れば、日光が1日2~3時間くらいあたる場所がいいですね。

注意
雨の当たらないようにする

水やりの方法

乾燥気味にしよう!

  • 春の芽出しから葉の枯れ始める頃までは、2日に1回のペースで水をかけます。
    しかし、鉢の表面が乾いていないのなら、回数を減らしましょう。
  • 葉の枯れ始める頃からは、水かけの間隔を開けていきます。
    成長している期間ほど、水は必要ありません。
  • 地上部が枯れて冬になってきたら、月に2回ほど午前中に軽く水をかけてください。
    また、鉢が凍らないような場所に置いてください。

補足
上部が枯れていきますが、10月頃までは、全てが枯れないように管理しましょう。
注意
芽が出て葉が開き始まったら、葉には水を掛けないようにしましょう。
葉と茎の間に水がたまってしまうと、その部分から茎が傷んでしまい、腐ってしまいます。

肥料の施し方

肥料のやりすぎには注意!

高山植物全般にいえることですが、肥料は少しでいいですよ。
初めて育てるときには、無肥料でもかまいません。

肥料の施し方
  • 植え替えの時に施す方法
  • 鉢の上に施す方法
  • 液体肥料
この3つがあります。

春と花が咲き終わった時に、「Nチッソ・Rリン酸・Kカリ」10:10:10配合の遅効性の草花用の肥料を少量与えます。

少量と言ってもわからないかもしれませんが、粒が細かな肥料であれば「一つまみ」
粒の大きい(5㎜位)場合は、「一粒」を目安にしてください。

病害虫の防除

特に水や肥料をやりすぎなければ、目立った病気にはなりません。

気を付けたいのは、蕾が付き始めたころに「アブラムシ」が蕾や茎につき始めることがあります。

アブラムシが付いてしまったときには、蕾や花が傷つかないように取り除くことが1番です。

薬剤散布という方法もありますが、花が咲いてからでは花が痛むことがありますので、どうしても薬剤散布をするのであれば、噴霧器の霧状で優しくかけてください。

ならば、アブラムシが付かないように予防しましょう。

オルトラン粒剤を蕾がつき始める少し前に、茎の周りにまいておきましょう

 

 

 

まとめ

今回は、ウチョウランの種類と、育て方を話してきました。
いかがでしたでしょうか?

ウチョウランは、日本にある野生のランです。

育て方もそれほど難しいものではありませんので、あなたも育ててみませんか⁉

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