コマクサを育てよう!栽培ポイントをわかりやすく解説します‼

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「高山植物の女王」と言われているコマクサ(駒草)!

他の高山植物が、育つことの出来ないような過酷な場所でも可憐な花を咲かせてくれます。

栽培されている方も多いのではないでしょうか?

と言っても、
なかなか育てられない!
そう言ってくる愛好家もいます。

あなたはどうですか?

今回は、コマクサの栽培ポイントを中心に話していきます。

目次

コマクサはどんな花⁈

「高山植物の女王」と呼ばれています。

他の高山植物が育たないよう過酷な場所でも、集団で花を咲かせています。

コマクサは、どこの高山でも見られるわけではありません。
大雪山や乗鞍岳、御岳山で見出来ますが、槍ヶ岳や穂高では見ることが出来ません。

とは言え、大雪山や乗鞍岳、御岳山の他でも見ることはできます。
大雪山の赤岳と宮城県の蔵王には「駒草平」という地名もあるくらいです。

ケシ科コマクサ属

コマクサ属の植物は、千島列島や北アメリカ、アジア東部、アフリカ東部などに約20種類見ることができます。

中でもコマクサはシベリアや千島列島、北海道、樺太など寒さの厳しいところに生育する多年草の植物ですよ。

春に葉が出てきて、その後に花芽が出てきます。

 

    

コマクサの種類

コマクサの花の色は

  • ピンク
  • 薄ピンク
  • 濃紅
     

一般的に販売されているのは、ピンクと白の花です。

山野草を扱っているお店に行くと濃紅色や薄いピンクの花も見つけることが出来ます。
    丹頂(タンチョウソウ)  
     飛燕(ヒエン)            丹頂(タンチョウソウ)     

見たことありますか?持っている人もいるかもしれませんが、色の濃い種類は育てにくいですよね・・・😢    

この他に、「四季咲きのコマクサ」が出てきます。
四季咲きとはいえ、1年に4回咲くのではなくおおくて3回、だいたい2回ポロポロ咲いてくれますよ。

花の色も、白や濃紅コマクサと同じように色とりどりあります。
四季咲きコマクサは、コマクサと姫ケマンソウと交配して作られました。

「洋種のコマクサ」とも言われて、大きさも全体的に四季咲きコマクサの方が大きく育ちます。

四季咲きコマクサは育てやすいですよ。

補足ケマンソウとは?
タイツリソウとも呼ばれていて、コマクサと同じ仲間!
花の形が、魚のタイに似ていることからタイツリソウとも呼ばれています。
比較的育てやすい植物ですよ。

コマクサの栽培ポイント

夏の暑さと蒸れ、冬の管理がポイントになりますよ!

開花時期と植え替え用土

花の時期は、自然の高山では7~8月ですが、栽培されている地域では5~6月頃に咲きます。
花はもちろんキレイで可愛いですが、葉の方も切れ込みの深いモコモコと綺麗ですよ。

コマクサを栽培する時に重要なことは、用土選びです。

画像を見ていただくとわかると思いますが、土のない礫地に自生していることから、似たような用土を使い必要があります。

用土は軽石や蝦夷砂単用がおすすめです!

 

左の図のように用土を入れていきます。

根の先が中粒の所に届くように植えこみ

 

 

 

☆翌年の芽の部分は中粒と小粒で植えこむ

☆翌年の芽が隠れるように植えこんで、その上に大粒の用土を置く

☆たっぷりと水をかける

礫地が大好きなコマクサには!

普通の植木鉢ではつまらないなぁ・・・

そんな時には、軽石に穴を掘って鉢の代わりにするのがおすすめ!

夏の地温の上昇を抑える効果があります

補足
軽石といっても水に浮くような石では水管理が大変になります。

私のおすすめは、火山の噴火で焼かれて何年も地中でうもれていた石がいいですよ。
石自体が水もちをよくしてくれます。

若干一般的に言われる軽石よりは、重さがありますよ。

石を利用した植え込みも鉢植えと同じ植え方です。

 

エゾ砂単用で植えます

 

 

 

 

 

私が堀た石の鉢に植えていきます

鉢底に大粒のエゾ砂をいれます

 

 

 

 

大粒のエゾ砂が隠れるように中粒を入れたら中粒と小粒を混ぜたエゾ砂をのせていく

 

 

 

 

 

コマクサを植えつける

植え終わったら用土のみじんを取り除くように水をかける

 

春まで積雪のおある地域では、ロックガーデン(自宅の庭)でも栽培が可能です。
植える場所の用土を軽石やエゾ砂で改良してください。

置き場所

日当たりの良いところが好きなコマクサは、植え替えや植え付けの後1ヶ月位は半日日陰になるように管理して、その後は日当たりの良い場所におきましょう。

水のかけ方


  • 芽吹きのころから2日に1回
  • 6月
    毎朝1回
  • 秋~冬
    鉢の渇きが遅くなっていくので、毎朝1回の水やりを2日に1回、3日に1回と徐々に減らしていきます。
    冬になってきたら鉢の乾き具合を見ながら水をかける
注意
冬は葉が枯れて上部に何もなくなってしまいますが、水やりは忘れないで下さい

肥料の施し方

春になり暖かくなってきたら、固形の油粕や花専用の肥料を鉢の上に置き肥しましょう。

春から6月頃までと、厳しい暑さがなくなってくる9月頃から地上部が枯れるまで、週1回液体肥料で肥培します。

病害虫の対策

病気の心配はあまりありませんが、植え替えの時に殺菌剤で消毒するといいですね。

害虫は、花の茎が伸び始めるころからアブラムシが付くことがあるので、葉が良く展開してからオルトラン粒剤を鉢の上に撒いておくと害虫が付きにくくなります。

花に付いてしまった時には、殺虫剤を使わずに手などで取り除きましょう。

コマクサの増やし方

種をまいて増やしましょう!

 

花の中に写真のように、ゴマ粒大に種がつきます。

 

 

発芽率が悪くなるので出来るだけ手でさわらないようにとりまきします。

翌年植え替え予定がないのなら、同じ鉢に撒いてもかまいません。

また、別の鉢に鉢底に細かい川砂を敷いて、コマクサを植える用土を入れて種をまいて増やしていきましょう。

私は試したことがないのですが、太い根を切って根ざしで繫殖する方法もあります。

まとめ

いかがでしたか?
うまく育てられるでしょうか?

住む地域によっては、様々な環境の違いが出てきますので、ここで話した説明を参考にして自分なりの育て方を探してください。

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